阪神タイガースの「新外国人投手・ネルソン投手」の特徴をまとめました。
- 通算成績
- 持ち球(球種)
- 投球傾向
- 長所
- 短所
- 2025年の展望
以上をまとめています。
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他球団の「新外国人」は、別記事にまとめています


2025年新来日外国人 / Nick Nelson投手
▼ 2018年7月1日(筆者撮影)


阪神タイガースと契約した「ネルソン」投手。
現在29歳。
右投げの先発&リリーフ投手。
マイナー時代は先発専門だったが、メジャーリーグでは「リリーフ起用」が中心。
オーソドックスな「上手投げ」の投球フォーム。
ネルソン投手の経歴
2014年に31巡目で、Giantsから指名を受けるが入団拒否。
2016年、Yankeesから4巡目で指名され入団した。
2020年8月1日「メジャーリーグ初出場」
先発投手であったが、2020年メジャーリーグではすべて「リリーフ起用」された。
2021年オフ、トレードでPhilliesへ移籍
2022年は移籍先のPhilliesで、初めて「1年間メジャー定着」を果たした。
シーズン47試合登板。
2023年は先発に再転向。
メジャー登板は1試合のみで、ほぼマイナーリーグ暮らしであった。
2024年は先発&リリーフを務めたが、結果が残せず。
FAを選択し、日本行きを選んだ。
・ ネルソン投手の全成績(メジャー・マイナー)
・ ネルソン投手の投球データ(メジャー)
▼ 2024年の成績
メジャー(Phillies)
4試合、0勝0敗、防御率 5.06、5.1回、8安打、3四死球、8三振
3A(Lehigh Valley)
34試合、2勝5敗2S、防御率 5.28、54.1回、54安打、33四死球、44三振
▼ 日本とレベルの近い、3Aとメジャーの通算成績
メジャー通算
74試合、5勝4敗1S、防御率 5.20、114.1回、111安打、75四死球、120三振
3A通算
87試合、13勝13敗3S、防御率 4.69、224.2回、226安打、121四死球、205三振
ネルソン投手の投球タイプ
- 140km中盤の直球
- スライダー
- チェンジアップ
- 高速シンカー
- ナックルボール
持ち球は、直球・シンカー・スライダー・チェンジアップ・カーブ・ナックルと多彩。
スライダー・チェンジアップを多く投げる、変化球投手。
リリーフ時は、140km後半の直球を投げる。
2023年以降、右打者には「高速シンカー」を大幅に増やしている。
「高速シンカー」でゴロアウトを奪っているが、低めに集められないのは不安。
シンカーが低めに集まり、ゴロ量産となれば戦力度は高い。
先発起用なら、期待値の高い球種だ。
タイガース投手陣には「シンカーの使い手」石井投手が在籍。
お互いにキャリアアップの機会と、なるかも知れない。
ナックルボールも投げる
報道では「ナックルボール」が話題になっているが、日本で投げることはないだろう。
高校時代に習得した球種だが、メジャーでの投球割合は「2%程度」しかない。
ロースコアの多い甲子園球場で、「走られ放題の球種」をタイガース捕手陣が選択するとは思えない。
ナックルボールを投げるとすれば、ランナーがいない場面での「見せ球」程度。
三振奪取率が高い
Yankeesマイナー時代には先発投手としては、かなり高い奪三振率を記録していた。
2017年~2019年の3シーズン、投球回数を上回る三振数を奪っている。
スライダー・チェンジアップともに、空振りを多くとった。
四死球率が高い
メジャー・3Aでの防御率が高い。
これは「四死球率の高さ」が原因だ。
「慎重にコースを狙うあまり、ボール球が多くなる」のが理由とされている。
動画(メジャーリーグ)
2025年の展望
藤川監督は「リリーフ起用」を明言。
リリーフ起用なら、直球・変化球(スライダーorチェンジアップ)の2球種で即戦力を期待。
先発起用よりも、登板機会を確保できる。
個人的にも「リリーフ起用」での、開幕1軍を求めたい。
タイガース先発陣は頭数が揃っており、ネルソン投手への依存度は低い。
変化量の大きいボールを投げる「ビースリー投手」と異なり、タイプがかぶらない。
先発起用の場合、多彩な持ち球の選定・改善・調整が必要。
先発陣に故障者がでるまでは、2軍待機の可能性もある。
「リリーフ起用」は懸命な策だ。
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