阪神タイガースの「新外国人投手・投手」の特徴をまとめました。
- 通算成績
- 持ち球(球種)
- 投球傾向
- 長所
- 短所
- 2025年の展望
以上をまとめています。
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他球団の「新外国人」は、別記事にまとめています


2025年新来日外国人 / Jon Duplantier投手のまとめ
▼ 2018年10月20日(筆者撮影)


阪神タイガースと契約した「ジョン・デュプランティエ」投手。
現在30歳。
右投げ
先発&リリーフ投手。
元・有望株投手で、「エース候補」として大きな期待を受けてきた。
力のある直球と、鋭い変化球を併せ持つ。
デュプランティエ投手の経歴
2016年、DiamondBacksから3巡目(89位)で指名され入団。
エース候補として、先発で育成される。
プロ入り2年目、マイナーリーグ(High-1A, 1A)で「12勝3敗、防御率 1.39」の成績を残し、期待値は一気に上がった。
2019年4月1日「メジャーリーグ初出場」
メジャーリーグでは先発起用は3試合のみ、12試合を「リリーフ起用」された。(計15試合登板)
マイナーでは、ほぼ「先発起用」。
メジャーでの登板は、先発で4試合投げた「2021年」が最後。
以後、すべてマイナー暮らし。
先発とリリーフの両方を経験している。
・ デュプランティエ投手の全成績(メジャー・マイナー)
・ デュプランティエ投手の投球データ(メジャー)
▼ 2024年の成績
3A(OklahomaCity, Syracuse, Tulsa)
23試合、6勝3敗2S、防御率 4.20、55.2回、49安打、43四死球、68三振
▼ 日本とレベルの近い、3Aとメジャーの通算成績
メジャー通算
19試合、1勝4敗1S、防御率 6.70、49.2回、58安打、33四死球、46三振
3A通算
72試合、13勝8敗、防御率 4.85、189.1回、168安打、140四死球、220三振
デュプランティエ投手の投球タイプ
- 140km後半の直球
- スライダー
- ナックルカーブ
- チェンジアップ
- シンカー
持ち球は、直球・スライダー・カーブ・チェンジアップ、シンカー。
スライダー・カーブ・チェンジアップ、シンカーと、いずれも評価はかなり高い。
初速・終速の差が小さく、伸びのある直球を投げる。
スライダー・カーブは、深く鋭く曲がる。
但し毎年、変化球のコントロールに苦戦している。
好不調の波が激しい特徴あり、典型的な「未完の大器型」投手。
・ デュプランティエ投手の投球データ(メジャー)
三振奪取率が高い
先発投手としては、かなり高い奪三振率を記録。
マイナーリーグ時代には、奪三振数が投球回数を下回ったことがない。
四死球率が高い
キャリアを通じて、四死球率はかなり高い。
変化球のコントロールに、苦しんでいるためだ。
よって、投球回数も少ない。
「制球難」は、投球動作が原因とされている。
ケガが多すぎ「満身創痍」
制球難以上に深刻なのは、ケガの多さ。
高校時代、フットボールで「鎖骨」「手首」「膝半月板」と、多くのケガを負った。
大学2年目は、肩の故障で「全休」。
アマ時代から「ケガとの闘い」だった。
プロ入り後も、ケガ続きで「健康体」を維持できない。
肘・肩・上腕・指・膝・ハムストリング・広背筋と、故障の連続。
プロ入り後も「満身創痍」だ。
プロ入り1年目は、肘の故障で「1イニング」しか投げなかった。
シーズン100イニングを超えたのは、2017年しかない。
シーズン完走した経験が、ほぼない投手である。
2020年以降は、隔年で「長期離脱」している。
2021年「4試合」、2023年「3試合」しか登板がない。
順番からすると、2025年はその年に当たる。
2025年のタイガースでは、ケガでの「長期離脱」を覚悟したい。
動画(メジャーリーグ)
2025年の展望


投球能力は高いが「制球難」「ケガが多い」、ハイリスク&ハイリターン型の投手だ。
日本人投手があまり投げない「ナックルカーブ」「シンカー」の使い手。
当たれば「エース級の活躍」も期待できる。
ケガの検査・治療での、途中帰国は覚悟しておきたい。
まずは1年間「健康体」でいられるかが、最大の課題。
「中6日~10日」の日本流登板間隔で、ケガを回避したい。
少ない球種で勝負できる「リリーフ起用」もありだが、連投させるのは危険だ。
寒い3月4月は、無理をさせないだろう。
5月あたりからの「先発起用」が現実的か。
タイガース先発陣は頭数が揃っており、デュプランティエ投手への依存度は低い。
戦力にならなくても、大きな痛手にはならない。
戦力層が厚いからこそ、獲得できる投手だ。
個人的には、ケガで「少ない登板数で終わる」予感がする。
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