アメリカに現存する、一番古い球場は「Rickwood Field」(1910年開場)。
レッドソックスの本拠地「Fenway Park」(1912年開場)よりも、2年先輩です。
Rickwood Fieldは、現役「世界で一番古い球場」になります
世界で一番古い野球場 / Rickwood Field(アラバマ州)
「America’s Oldest Ballpark」
自称「アメリカで一番古い野球場」と名乗っています。
1910年代にはメジャーリーグ「春季キャンプ」も、行われていた球場です。
・ リックウッドフィールド公式ページ / Rickwood Field
かなり怪しい肩書ですが、野球殿堂がある「クーパースタウン(Coopers Town)」も同じです。
「クーパースタウン」も野球生誕の地となっていますが、実際には間違いとされています。
リックウッドフィールドは世界一古い
Rickwood Fieldが開場したのは、1910年です。
最初の試合は、1910年4月18日に行われました。
メジャーリーグで一番古い「Fenway Park」は、最初の試合が1912年4月9日です
リックウッド・フィールドはマイナーリーグの本拠地だった
Rickwood Fieldを本拠地にしていたのは、バーミングハム・バロンズ(Birmingham Barons)
1987年まで本拠地にしていました。
現在、ホワイトソックスの2Aチーム(3軍)です。
・ バーミングハム・バロンズ公式ページ / Birmingham Barons
Birmingham Barons:
1993年、NBAバスケットボールのスーパースター「マイケル・ジョーダン」がプレイした球団です。
但し、マイケル・ジョーダンがプレイしたのは「メトロポリタン・スタジアム時代」
リックウッド時代ではありません
6年早く野球に挑戦していれば、リックウッドでプレイしていました。
▼ メトロポリタン・スタジアム(筆者撮影)
リックウッドはニグロリーグの本拠地でもあった
古くは黒人リーグ(Negro League)も、1960年まで使用していました。
伝説の大投手「Satchel Paige」や、メジャデビュー前の「Willie Mays」もプレイしています。
ニグロリーグ本拠地で、今も残っている球場は2つだけです。
- Rickwood Field
- Hinchliffe Stadium(New Jersey)
Hinchliffe Stadiumは一度解体されてしまい、最近立て直したものです
当時の面影を残しているのは、Rickwood Fieldしかありません。
Rickwood Classic / 年1度の祭典
実は毎年1試合、マイナーリーグ(2A)の試合が行われています。
試合の名前は「Rickwood Classic」です。
リックウッド・クラシックは年1試合のみ開催
「Birmingham Barons」のホームゲームとして、1試合だけ開催。
今や「Rickwood Classic」は有名イベントとなり、アメリカ各地から野球ファンが集結しています。
アメリカ・マイナーリーグの「人気イベント」です
近年ではオールドタイマーを招待して、一層イベント色を高めています。
復刻ユニホームを使用する
両軍選手が復刻ユニホームを着用して、試合開催されています。
審判も昔の服装で、蝶ネクタイをつけています
▼ ラベロ選手(元・オリックス)2014年6月25日筆者撮影
往年の名選手がゲスト参加
1塁側の球場事務所で、サイン会も開催。
私が初めて訪問した2008年、まだゲストの参加はありませんでした。
2014年に訪問した時、「Dwaight Gooden」氏がサイン会を開催。
もちろん、サインを頂戴しました。
表彰式には「Mike Cameron」氏も参加していました
リックウッド・クラシックは当日券販売がある
近年は人気イベントになっていますが、「満員札止め」にはなりません。
現地で当日券が買えます
「Rickwood Classic」はBaronsの試合を、「レギュラーシーズン公式戦」として開催しています。
あなたが2日間滞在すれば「Barons本拠地(Regions Field)」と、セットで野球観戦できます。
Regions Fieldは、マイナーリーグの最新型球場です。
Rickwood Fieldとの対比が楽しめます
2023年リックウッド・クラシックは中止になった
2023年の「Rickwood Classic」は開催中止になりました
今年はマイナーリーグの試合がありません。
2023年6月24日に「Savanna Bananas」の試合があります。
今人気のアマチュア野球で、全米ツアーをしています。
・ 全米ツアーの日程
野球の新ルールを採用しており、メジャーリーグのコミッショナーも注目しているチームです。
メジャーリーグファンなら、一度見ておく価値ああり
▼ Bananasのオーナー、ジェシー・コール氏(筆者撮影)
2024年はメジャーリーグ公式戦が計画されている
2024年、メジャーリーグの公式戦が予定されています。
San Francisco Giants vs St. Louis Cardinals
伝統ある球団同士の対決になります。
リックウッドへのアクセス解説
メジャーリーグのアクセス方法は、別記事にまとめています
リックウッドフィールドへのアクセス方法は2つ
- 長距離バス
- レンタカー
2つの方法があります。
長距離バスで行く場合
- アトランタからバーミングハムへ長距離バス
- バーミングハムからリックウッドへ路線バス
以上のルートで行けます
AtlantaからBirminghamまで、グレイハンド社のバスで約2時間30分。
Birminghamのバスターミナルから球場まで、路線バス45番「Bessmer」で15分です。
日曜日運休
「3rd Ave W and 11th St W」で下車すると、バス停から徒歩5分です
レンタカーで行く場合
インターステート20号線で、Birminghamを少し過ぎるとRickwoodです。
Atlantaから約2時間で行けます。
・ レンティングカーズ
リックウッドへ行く注意点
球場はバーミングハムの郊外で、あまり治安が良くないエリアです。
「Rickwood Classic」以外での訪問は避けましょう
試合のない日は行かないでください
リックウッドクラシックはデーゲーム
リックウッド・フィールドに、ナイター設備はありません。
全てデーゲームです。
試合終了後、すぐにアトランタへ戻ることができます。
バーミングハムに泊まると便利
リックウッドがあるのは、バーミングハムです。
アトランタから往復できますが、バーミングハムで1泊しておくと時間に余裕ができます
バーミングハムに泊まれば、行き帰りも安心です。
前日に1泊すれば「Regions Field」でも試合観戦できます
リックウッドフィールドの風景
「Rickwood Classic」では、球場前にクラシックカーが並べられています。
インスタ映えする記念撮影スポットです
チケット売り場は、なんとなく洗練された感じです。
当時の古臭さは感じません
ラインアップボードは、チョーク書きです。
ノスタルジック感を維持しています。
ホームベース後方にアナウンス室があります
かなり手が加えられています
- 広がる木製の屋根
- 視界を遮る鉄柱
レトロ感満載です
ベンチ内が狭く、スペースは他球場の半分以下
試合中、屋根に座っている選手が多かったです。
ベンチ後ろの座席客から、クレームがきそうな光景でした。
映画撮影用に改修された、ライトフェンス。
1920年代が偲ばれます。
「332ft」の横に、穴が開いています。
これも演出なんでしょうか。
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本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。
まとめ / 世界で一番古い野球場「リックウッド・フィールド」
- リックウッドフィールドは「世界一古い野球場」
- リックウッドフィールドで年に1試合だけ公式戦がある
- リックウッドクラシックは「インスタ映え」する
- 人と違った野球観戦ができる
- メジャーリーグがある「アトランタ」からアクセスできる
- 球場まで路線バスで行ける
- ノスタルジック感を味わえる球場
- 治安が良くないので、試合のない日に行ってはいけない
- 2024年はメジャーリーグ公式戦が計画されている
私は2008年・2014年に訪問済み。
暫く訪問するつもりはありませんが、「もう一度行ってみたい野球場」の一つです。
あなたもチャンスがあれば、一度行ってみてください
他にも「一度行っておきたい球場」を別記事で紹介しています
ぜひ参考にしてください
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