アメリカに現存する、一番古い球場は「Rickwood Field」(1910年開場)。
レッドソックスの本拠地「Fenway Park」(1912年開場)よりも、2年先輩です。
Rickwood Fieldは、現役の「世界で一番古い球場」になります
本記事では2008年・2014年に、私が実際に「リックウッドフィールド訪問」した体験を紹介しています。
当時の写真も掲載。
雑誌やテレビでは、報道されていないことも知ることができます。
世界で一番古い野球場 / Rickwood Field(アラバマ州)

「America’s Oldest Ballpark」
自称「アメリカで一番古い野球場」と名乗っています。
1910年代にはメジャーリーグ「春季キャンプ」も、行われていた球場です。
・ リックウッドフィールド公式ページ / Rickwood Field
かなり怪しい肩書ですが、野球殿堂がある「クーパースタウン(Coopers Town)」も同じです。
「クーパースタウン」も野球生誕の地となっていますが、実際には間違いとされています。

リックウッドフィールドは世界一古い
Rickwood Fieldが開場したのは、1910年です。
最初の試合は、1910年4月18日に行われました。
メジャーリーグで一番古い「Fenway Park」は、最初の試合が1912年4月9日です
リックウッド・フィールドはマイナーリーグの本拠地だった

Rickwood Fieldを本拠地にしていたのは、バーミングハム・バロンズ(Birmingham Barons)
1987年まで本拠地にしていました。
現在、ホワイトソックスの2Aチーム(3軍)です。
・ バーミングハム・バロンズ公式ページ / Birmingham Barons
Birmingham Barons:
1993年、NBAバスケットボールのスーパースター「マイケル・ジョーダン」がプレイした球団。
但し、マイケル・ジョーダンがプレイしたのは「メトロポリタン・スタジアム時代」
リックウッド時代ではありません
6年早く野球に挑戦していれば、リックウッドでプレイしていました。
日本の飲料メーカー「サントリー」が、所有・運営していたこともある。
サントリー運営時は、マーティ・キーナート氏(元・楽天イーグルス初代GM)が球団社長をしていた。
▼ メトロポリタン・スタジアム(筆者撮影)

リックウッドはニグロリーグの本拠地でもあった
黒人リーグ(Negro League)も、1960年まで使用していました。
伝説の大投手「Satchel Paige」や、メジャーデビュー前の「Willie Mays」もプレイしています。
ニグロリーグ本拠地で、今も残っている球場は2つだけです。
- Rickwood Field
- Hinchliffe Stadium(New Jersey)
Hinchliffe Stadiumは一度解体されてしまい、最近立て直したものです
当時の面影を残しているのは、Rickwood Fieldしかありません。
Rickwood Classic / 年1度の祭典

実は毎年1試合、マイナーリーグ(2A)の試合が行われています。
試合の名前は「Rickwood Classic」です。
リックウッド・クラシックは年1試合のみ開催
「Birmingham Barons」のホームゲームとして、1試合だけ開催。
今や「Rickwood Classic」は有名イベントとなり、アメリカ各地から野球ファンが集結しています。
アメリカ・マイナーリーグの「人気イベント」です
近年ではオールドタイマーを招待して、一層イベント色を高めています。
復刻ユニホームを使用する
両軍選手が復刻ユニホームを着用して、試合開催されています。
審判も昔の服装で、蝶ネクタイをつけています
▼ ラベロ選手(元・オリックス)2014年6月25日筆者撮影

往年の名選手がゲスト参加する
1塁側の球場事務所で、サイン会も開催。
私が初めて訪問した2008年、まだゲストの参加はありませんでした。
2014年に訪問した時、「Dwaight Gooden」氏がサイン会を開催。
もちろん、サインを頂戴しました。
表彰式には「Mike Cameron」氏も参加していました。
「Rickwood Classic」が有名になるにつれて、イベント色が強くなってきました。

リックウッド・クラシックは当日券販売がある
近年は人気イベントになっていますが、「満員札止め」にはなりません。
現地で当日券が買えます
「Rickwood Classic」はBaronsの試合を、「レギュラーシーズン公式戦」として開催しています。
あなたが2日間滞在できれば「Barons本拠地(Regions Field)」と、かけもち観戦ができます。
Regions Fieldは、マイナーリーグの最新型球場です。
Rickwood Fieldと「かけ持ち観戦」すれば、新旧両方が体験できます。
2023年リックウッド・クラシックは中止になった
2023年の「Rickwood Classic」は、開催中止になりました
球場の改装が理由です。
2023年の「Rickwood Classic」は中止になりましたが、
2023年6月24日には「Savanna Bananas」の試合がありました。
今人気のアマチュア野球で、全米ツアーをしています。
・ 全米ツアーの日程
野球の新ルールを採用しており、メジャーリーグのコミッショナーも注目しているチームです。
チケット入手が困難で、どこに行っても満員。
メジャーリーグファンなら、一度見ておく価値あり
▼ Bananasのオーナー、ジェシー・コール氏(筆者撮影)

リックウッド・クラシックが名称変更して再開された
2024年は6月18日「MiLB at Rickwood」の名称で開催されます。
(Montgomery GraySox vs Birmingham BlackBarons)
・ MiLB at Rickwood / 公式サイト
2024年はメジャーリーグ公式戦も開催された
2024年6月20日(日本時間21日)、メジャーリーグの公式戦が開催された。
San Francisco Giants vs St. Louis Cardinals
伝統ある球団同士の対決になります。
・ MLB at Rickwood Field / MLB公式サイト
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「リックウッドフィールドの公式戦」は、日本でも「NHK」「スカパー」で見られます。日本時間の21日午前8時です。
・ NHK放送予定 / 公式サイト(解説:山下大輔)
・ スカパー放送予定 / 公式サイト(解説:仁志敏久)


リックウッドへのアクセス方法


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メジャーリーグのアクセス方法は、別記事にまとめています


リックウッドフィールドへのアクセス方法は2つ
- 長距離バス
- レンタカー
2つの方法があります。
長距離バスで行く場合
- アトランタからバーミングハムへ長距離バス
- バーミングハムからリックウッドへ路線バス
以上のルートで行けます
AtlantaからBirminghamまで、グレイハンド社のバスで約2時間30分。
Birminghamのバスターミナルから球場まで、路線バス45番「Bessmer」で15分です。
日曜日運休
「3rd Ave W and 11th St W」で下車すると、バス停から徒歩5分です
レンタカーで行く場合
インターステート20号線で、Birminghamを少し過ぎるとRickwoodです。
Atlantaから約2時間で行けます。
・ レンティングカーズ
リックウッドへ行く注意点
球場はバーミングハムの郊外で、あまり治安が良くないエリアです。
「Rickwood Classic」以外での訪問は避けましょう
試合のない日は行かないでください
バーミングハムに泊まると便利
リックウッドがあるのは、バーミングハムです。
アトランタから日帰りできますが、バーミングハムで1泊することをおすすめします
バーミングハムに泊まれば、球場への行き帰りも安心です。
前日に1泊すれば「Regions Field」でも試合観戦できます
リックウッドフィールドの風景写真
2008年・2014年に訪問した写真で、リックウッドフィールドの紹介をします。
あなたも一度行きたくなること、間違いありません。
球場前にクラシックカーが並べられる
「Rickwood Classic」では、球場前にクラシックカーが並べられます。
インスタ映えする「記念撮影スポット」です


路上でクラッシックカーを見られるチャンスです。
当時は、車に触ってもOKでした。


チケット売り場(当日券)は球場正面にある
チケット売り場は、なんとなく洗練された感じでした。
当時の古臭さは感じません。


先発メンバーがチョーク書きされる
ラインアップボードは、チョーク書きです。
ノスタルジック感を維持しています。
現在、ほとんどのマイナーリーグ球場は「電光掲示板」を使用しています。
チョーク書きの球場は珍しくなりました。


アナウンス室はかなり狭い
ホームベース後方に、アナウンス室があります
かなり小さいです。
改装して、当時の面影はありません。


木製の屋根で覆われている
- 内野を覆う「木製の屋根」
- 視界を遮る鉄柱
レトロ感満載です




内野席はほぼ屋根がある


フィールドに近い席以外は、屋根があります。
日陰が多いので、デーゲームの暑さに耐えられました。
選手はダグアウトの屋根に座る
ベンチ内が狭く、スペースは他球場の半分以下
試合中、屋根に座っている選手が多かったです。
ベンチ後ろのお客さんから、「見えないぞ!」とクレームがきそうな光景でした。


ライトフェンスに穴が開いている
映画撮影用に改修された、ライトフェンス。
1920年代が偲ばれます。
「332ft」の横に、穴が開いています。
これも演出なんでしょうか。


屋根の上で観戦している人がいた
外野の屋根の上で、試合を見ている人がいました。
球場スタッフでしょうが、何かヒヤヒヤしませんか?


多くの野球映画ロケに使用されてきた
Rickwood Fieldは、多くの「映画撮影」に使われてきました。
人気最近作には「42 〜世界を変えた男」があります。
黒人初のメジャーリーグ選手「ジャッキー・ロビンソン」の実話映画です。
レンタルDVDで、Rickwood Fieldをチェックしてみてください
あなたがRickwood Fieldへ行く前に、「こんな感じなのか!」と分かります
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本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の配信状況は「U-NEXT
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まとめ / 世界で一番古い野球場「リックウッド・フィールド」


- リックウッドフィールドは「世界一古い野球場」
- リックウッドフィールドで年に1試合だけ公式戦がある
- リックウッドクラシックは「インスタ映え」する
- 人と違った野球観戦ができる
- メジャーリーグがある「アトランタ」からアクセスできる
- 球場まで路線バスで行ける
- ノスタルジック感を味わえる球場
- 治安が良くないので、試合のない日に行ってはいけない
- 2024年に「メジャーリーグ公式戦」が開催された
私は2008年・2014年に訪問済み。
暫く訪問するつもりはありませんが、「もう一度行ってみたい野球場」の一つです。
あなたもチャンスがあれば、一度行ってみてください
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他にも「一度行っておきたい球場」を、別記事で紹介しています
ぜひ参考にしてください


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