球場アルバイトが拾ったホームランボール。オークションに出品すれば、数億円は確実でした。
メジャーリーグ記録・62号ホームランボールの行方/マーク・マグワイアとサミー・ソーサの本塁打狂騒曲
当時は難攻不落な記録と思われていた、シーズン61本塁打。1990年にフィルダー選手(元・阪神)が13年ぶりに50本達成してから、記録更新が期待されながらも実現しなかった記録でした。
マーク・マグワイア選手とサミー・ソーサ選手が、繰り広げた本塁打争い。
日本のワイドショーでも頻繁に取り上げられ、メジャーリーグに関心がない主婦層にすら、McGwire&Sosa両選手の存在が認知されていた1998年。
まさしく「本塁打狂騒曲」。
記録は遂に破られ全米が騒然したものです。
後に薬物使用が発覚して、一大パッシングへと展開したが。
新記録本塁打ボールの行方
62本目の本塁打ボールを拾った、球場アルバイト青年(Tim Forneris氏)。
オークションに出品すれば億単位の落札は間違いなく、大金を手にするチャンスであったが、快く返却して地元ヒーローとして人気を博しました。
因みにシーズン記録となった70号本塁打ボールは、270万ドル(約3億円)で落札されている。
本塁打ボール返却、そしてその後
ホームランボール返却は賢明な選択で、大金を手にしても、嫌がれせや身の危険を感じながらの不自由な生活を覚悟しなければならず、お金を要求する輩も多く現れただろう。
元プロ野球選手が陥る、投資の失敗や、散財の繰り返しによる破産も考えられる。
現在(2020年)、彼は弁護士として活動されています。当時の「誠意ある好青年」の印象は、今の弁護士活動にも好影響を与えていると思われます。
一時的な数億円より、継続性ある生活の安定。そんなところでしょうか。
写真は1999年8月17日に、St.Louisで撮影しました。
日給$40でグランドクルーのアルバイトをしていた青年、Tim Forneris氏。新記録の本塁打ボールを快く返却した事は美談として、今も語り継がれています。
地元のヒーロー扱いであった彼は、連日の記念撮影やサイン依頼に、誰よりも早くグランドに姿を現し、丁寧に応えていたものです。
「McGwireと一緒に寄せ書きするのは、初めてだよ!」と言っていたが、「ほんまかいな?」。これも彼の人柄の良さでしょう。
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