第2次世界大戦の兵役で、全盛期の3年間をプレイできなかった、名プレイヤー・川上哲治氏。
野球ファンならば、誰もが知っておくべき存在です。
川上哲治(巨人軍)/ 3000本安打を逸した安打製造機
川上哲治 / 選手時代
「投高打低」の時代に、通算安打数は2351本
兵役がなければ、3000本安打も達成したはずです。
打者が全盛期を迎える、20歳代の5年間(1942-46)で、158安打しか記録できていません。
もし戦争がなければ、通算3100本安打を超えた可能性あり。
今でも通算安打数は、歴代1位として君臨していたかも知れません。
張本勲氏の3085安打を上回ることになるが、もしそうであれば張本氏は、もう1年現役を続けただろう。
・バットは粗悪
・ヘルメットなし
当時の野球環境からすると、イチロー選手を超える「ヒットメーカー」かもしれない。
川上氏の現役時代は、ヘルメットなしで打席に立っていた。
世間の抱く川上氏のイメージは、「不滅のV9」(9年連続日本シリーズ制覇)の印象が強すぎ、選手時代の実績はあまり取り上げられない。
川上氏は、キャリアの前半を「投手・打者兼任」で出場しており、投手でも通算11勝を挙げています。
投手成績は、初代・ミスタータイガースの藤村富美男氏(34勝)に及ばず。
・打撃成績
1979試合、2351安打、181本塁打、1319打点、220盗塁、打率.313、出塁率.383
・首位打者 5回
・本塁打王 2回
・打点王 3回
・最高出塁数 3回
・MVP 3回
・投手成績
39登板、25先発、11勝、9敗、200投球回数、97三振、58自責点、防御率2.61
川上哲治 / 監督時代
監督としても、大きな功績を残しています。
14年間で、11度の日本シリーズ制覇。
これは野村克也氏を、凌駕する成績!
野村克也氏の著書にも常に取り上げられる、監督としての功績。
近いうちに、監督の実績も語られない時代が、やってくるだろう。
1866試合、1066勝、739敗、勝率.591
日本シリーズ制覇11回
リーグ優勝11回
引退後の川上哲治
野球界の表舞台から退かれてからは、ゴルフ三昧で健康を維持されたようです。
2013年10月28日、93歳で死去。
昭和の野球ファンからすると、「NHK解説者」「野球教室」が印象深いが、これも気づけば昭和の番組。
「来たよチョウさん、待ってたドン」
なんて物真似、誰も覚えてないですかね?
現役時代は「赤バット」、晩年は「金属バット」。
これもOB戦のご愛敬。
1995年11月11日に、甲子園球場で撮影
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