自称・阪神ファンでも、ほとんど記憶がないのは、ランディー・バース選手の守備位置です。
1年目の守備位置は、外野手(ライト)でした。
伝説の外国人、2年連続三冠王・ランディ・バース選手(Randy Bass)。
歴代最高の外国人選手として、日本の野球殿堂入りも期待されています。
来日外国人 Randy Bass(阪神タイガース) / 歴代最高の外国人選手
アメリカ時代の経歴
Twins傘下で実績を重ねて、1977年にメジャーリーグ初昇格。
初年度は、19打席2安打。
以後は、メジャー・マイナーの昇降格を繰り返しながら、3Aが主でした。
マイナーリーグでは、4割を超える出塁率と高い長打力を発揮していましたが、1塁しか守れないハンデがあり、メジャーリーグには定着できていません。
1982年オフ、掛布選手しか「左の強打者」がいないチーム事情で
・四球が多い
・三振が少ない
・長打を打てる
3つの条件で、阪神タイガースが獲得に動きました。
当時の阪神タイガースは、掛布・藤田両選手以外は右打者で構成されていた。
↓↓ バース選手の通算成績 ↓↓
・メジャーリーグ時代(6年)
130試合、69安打、9本塁打、42打点、30四死球、51三振、打率.212、OPS.610
・3A時代(7年)
835試合、844安打、177本塁打、644打点、625四死球、530三振、打率.300、OPS.980
バース選手の登録名
日本語表記するなら「バス選手」が適切です。
しかし、スポーツ新聞に揶揄されることを避け、「バース」と登録したようです。
「阪神バス故障」
「阪神バス転倒」
スポーツ新聞の見出しを、避けるための措置です。
親会社のイメージを、考慮したんですね。
バース選手の守備位置
バース選手の守備位置を質問すると、
多くの自称・「虎キチ」阪神ファンですら、「一塁」としか答えません。
間違いではないが、正解とも言い難い。
実は来日1年目の守備位置は「外野手」でした。
2000本安打打者・藤田平選手の守備位置が「一塁」。
9月までは、ライトでの起用が主でした。
これを記憶していると、間違いなく1983年以前からの「阪神ファン」
「守備力重視」を掲げる安藤監督が、バース選手をライトで起用するのは不可解。
ライト線に打球が飛ぶ度に、「なんで、佐野がレフトやねん」と思ってました。
バース選手 / 解雇寸前
先発投手の補強で、オルセン投手獲得に動きました。
・前半戦の不振
・外国人選手3人枠
外国人枠の関係で、解雇寸前。
当時、阪神タイガースは野手を3人抱えていた。
(バース、アレン、ストローター)
結果はバース選手の代わりに、ストローター選手が解雇されました。
その後は継続起用で、中盤から本塁打量産して35本塁打。
不慣れな外野起用で、よく結果を残したものです。
同年10月からは、一塁手で固定。
あのまま外野起用継続なら、その後の3冠王もなかったでしょう。
監督を受け継いだ吉田義男氏が、バース選手を残留させたのも英断!!
・2年連続三冠王(1985&1986年)
・シーズン最高打率.389
1986年には、日本シリーズ制覇に貢献しています。
・阪神時代(6年)
614試合、743安打、202本塁打、486打点、299四死球、337三振、打率.337、OPS.1.078
バース選手が証明したこと
外国人選手の活躍は、継続起用があってこそ。
バース選手の功績を振り返ると、そう感じる野球ファンが大半でしょう。
我慢できないなら、契約しないことです。
早急に見切るのなら、最初から日本人選手を起用すべき。
来日外国人選手の多くは、
・メジャーとマイナーの往復を回避
・継続起用を求める
日本にやってくるには理由があり、同じ待遇なら「来るんじゃなかった」と、愕然とするわけです。
2019年のソラーテ選手が、その典型例です。
1983年8月26日に、甲子園球場で撮影
試合前の外野守備練習。
まとめ / バース選手の守備位置
バース選手の1年目の守備位置は、外野手。
これを知っておくと、オールド阪神ファンです
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