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【何故?/野球基礎知識】ベースコーチがヘルメット着用するきっかけとは / 2007年7月22日の悲劇

ランナーコーチがヘルメットを着用するようになったのは、ある出来事がきっかけでした。

 

頭部を保護する目的で着用が義務付けされている、ベースコーチが使用するヘルメット。メジャーリーグで2008年から規則化され、その後日本プロ野球でも採用されています。


マイク・クールボー(Mike Coolbaugh)打撃コーチの死が、規則化のきっかけ / ランナーコーチがヘルメットを被る理由

 

マイナー通算258本塁打を記録した、Mike Coolbaugh選手。

 

彼の存在を知っている野球ファンは少数です。メジャーリーグでの通算試合数は44試合しかなく、本塁打もわずか2本しかありません。マイナーリーグでは好成績を残せるが、メジャーリーグでは出場機会を得られない、典型的な4A選手のまま34歳で現役を終えています。2003年韓国野球を経験。

 

打撃コーチとしてセカンドキャリアを積み重ねていた2007年、2AのTulsa Drillers(当時:Rockies傘下)まで昇格。そして悲劇に見舞われました。

写真は2001年5月6日に、Indianapolisで撮影しました


2007年7月22日、Dickey-Stephens Parkでの悲劇(アーカンソー州)

リードして迎えた最終回。
相手チーム打者・Tino Sanchez選手が打った打球が、一塁ベースコーチをしていたCoolbaugh氏の首(頸部)を直撃して、グランドに倒れ込んだ。


球場に居合わせた医師の証言では、呼吸はしていたが、この時点で反応がなかったようです。

救急搬送された病院で死亡が確認され、家族との突然の別れとなっています。


死因はボールの強い衝撃により、左椎骨動脈が破裂することで起こった「脳内出血」と報道されました。


始まりはRockiesコーチ陣の行動から

親球団であるコロラド・ロッキーズのコーチ陣(Glenallen Hillなど)が試合中に着用することで、メジャーリーグ全体にも広がり、翌年には試合での着用が義務化に至っています。


その後は日本でも義務化されていますが、クールボー氏の死」が発端だったんです。

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マイク・クールボー氏は日本球界入りを熱望していた

私は彼の現役時代に、試合観戦経験が数試合あり、試合後にサインを頂いたこともあります。

Memphis(3A)での試合後、ベビーカーを押しながら奥さんと球場から出てきた本氏に、サイン依頼をした際に少し会話ができました。


「日本でプレイしたい!」と熱く語り、
横におられた奥さんも、悲壮な表情で頷かれていたのが印象深い。

 

メジャーリーグ昇格のチャンスはないと悟っていたのでしょう。


後に韓国でプレイしましたが、日本での夢は叶わずに現役を終えました。

サインは2005年6月22日に、Memphisで頂きました


余談

因みに、お兄さんは「阪神タイガース」で2年間プレイしたクールボー選手(Scott Coolbaugh)です。記憶なしですか?
現在(2020年)はメジャーリーグ(ホワイトソックス)でコーチをされており、弟の目指した夢を実現していますよ。

写真は2005年6月22日に、Memphisで撮影しました

 

もし頭部直撃するファールボールから、ヘルメットで健康が守られることがあれば、クールボー選手が取り上げられることになるでしょう。