本記事では「両手投げ」投手を紹介しています。
アメリカでは両手投げの投手が、メジャーリーグの先発ローテーションで活躍しました。
実は日本にも「両手投げ」が実在していたんです。
驚き!日本にも存在した「両手投げ」 / 近田豊年投手(南海/阪神)
左右の両手投げ投手がいた
「二刀流」と言えば、大谷翔平選手。
今や野球に興味がない人にも、知られた有名選手です。
1980年、大谷翔平選手とは違う「二刀流」選手が実在していました。
- 右投げ
- 左投げ
両手投げの投手がいたんですよ!
メジャーリーグの両手投げ投手
Greg Harris 投手(1981-1995)
1986年11月6日甲子園球場(筆者撮影)
メジャーリーグのローテーション投手として、活躍したGreg Harris投手。
左右で投げる「両手投げ」投手で、日米野球でも来日しています。
メジャーリーグに15年在籍で、通算74勝しました
メジャーリーグの通算成績
703試合、74勝90敗54セーブ、防御率3.69、1467回、1141三振
Pat Venditte(2015-2020)
2015年に中継ぎでデビューした、Pat Venditte投手。
2017年はメジャー昇格できず、メジャリーグ歴は5年でした。
メジャーリーグの通算成績
61試合、2勝2敗、防御率4.73、72.1回、58三振、
日本プロ野球の両手投げ投手
近田豊年(1988-1991)
1988年3月16日大阪球場(筆者撮影)
1980年代後半、南海ホークスに両手投げ投手が現れました
近田豊年投手です
近田投手は左投手として入団しました。
「右でも投げられるなら、やってみろ」と、首脳陣の後押しもあり挑戦しました。
結局右投手としては、1軍未登板。
左投手としても、僅か通算1試合でキャリアを終えました。
トレード移籍した阪神タイガースでも、未登板で退団しています。
近田投手以外の両手投げ投手
- 吉成昭三投手(巨人)
- 野崎進投手(ヤクルト)
近田投手のプロ野球入団以前に、左右投げ投手が存在していました。
両投手も1軍で両手投げを披露することはなく、2軍公式戦で実施したかも分かりません。
両手投げ専用 / 6本指グラブ
近田投手は登板の際、グラブを交換するのは面倒なんで「6本指のグラブ」を制作・使用していました。
MLBの「両手投げ」投手・Greg Harris投手が、「6本指のグラブ」を使っていたからです。
Greg Harris投手の6本指グラブは、日本のミズノ社製でした。
日本にグラブ制作を依頼し、メジャーリーグで使用していたんです。
近田投手はGreg Harris投手を参考して、取り入れたのでしょう。
野球規則 / 両手投げ
漫画「ドカベン」でも「両手投げ」投手が登場。
投球直前まで、「左右どちらで、投げるのか分からない?」幻惑フォームでした。
メジャーリーグのルールでは「ボーク」になります
メジャーリーグ規則:
「対戦前に、利き手を宣言する」必要があり、幻惑フォームは「ボーク」が宣告される
事前に宣言しておかないと「ボーク」になるってことです
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