野球選手や芸能人から寄せられる善意の数々。マスクの寄付は、医療・介護現場からすると、ありがたい贈り物で感謝しかありません。
著名人の寄付活動は、支援の輪が広がりやすく、将来に渡って継続される可能性が高い、貴重な社会資源です。
正規ルートで入手できない困窮物資を、何故?民間人が大量入手できるのかという疑問
マスク生産の多くを、海外に依存している日本。
医薬品店でマスク購入することは困難で、見かけることも稀でしょう。今や高額での軒先販売や路上販売は、人口密集地では珍しくもありません。もちろん、ネット上で見かけるマスク販売も、かなり高額だ。
医療・介護の現場でも、マスクは困窮物資である状況が続いています。
マスクの入手ルートは何処なのか?
海外では輸入マスクが、経由地から消えるという報道もあり、災いに乗じて、一獲千金を企てる輩の介入がないのか危惧されます。
もし高額での大量購入ならば、相場上昇や商社の買い占めに繋がるので、ここは留意しなければなりません。一部商社が著名人相手に大量販売しているとなると、いつまで経っても正規ルートで、行き渡ることがないからです。
正規ルートを流通すれば、医療を優先としながら、民間への振り分けも期待できるはずです。
私は介護職員の立場上、約一か月前に「アベノマスク」が配布されてきたが、今だ家庭には配布されてきていないのが現状です。
私の介護現場では、プライベートの時間を利用して、街中でマスクやアルコール探しをしている日々ですが、もちろん入手できません。他施設も似た状況のようです。
困窮物資が正規ルートから外れ、「著名人の善意」を利用した商いとなっていないか、経産省には検証をお願いしたいものです。
もちろん、援助・善意の広がりへの感謝に変わりはない。
著名人の善意を、社会資源として大切にしたいものです。